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体調管理を習慣化しよう!社会人が心がけたいポイントや企業向けの管理サービスも紹介

2021-12-01

企業が経営活動を行なっていく上で、従業員の体調管理を徹底することが重要です。というのも、体調管理に努めることで、新型コロナウイルス感染症のリスクを抑えるほか、社員の業務パフォーマンス低下を防げる可能性があるためです。

しかし、体調管理といっても具体的に何をしていけば良いのでしょうか。 この記事では、企業と従業員それぞれに意識してもらいたいポイントを紹介します。

なぜ体調管理が必要なのか

体調管理の徹底が求められている背景には、大きく2つの理由があります。

【理由①】仕事や私生活のパフォーマンスに関わるから

体調管理が必要な理由の一つに、パフォーマンスへの影響が挙げられます。

経済産業省が発表した『企業の「健康経営」ガイドブック』でも、以下のように記されています。

従業員の健康状態の悪化は企業の生産性を低下させることになり、更には、人材の定着率の悪化等、有能な人材の確保にも悪影響を及ぼす可能性がある。

風邪や肩こりなどの不調は人それぞれですが、体調不良のまま無理をすると、症状が悪化したり病気の発覚や治療が遅れてしまったりする可能性もあるでしょう。

従業員と企業の健康のためにも、体調管理を徹底していくことが欠かせません。

【理由②】感染症対策への意識が高まってきているから

2020年に明治安田生命保険相互会社が5000人以上の男女を対象に行った調査によれば、約45%の方が「健康意識が高まった」と回答しました。

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、近年は感染症対策への意識も高まっているのでしょう。

風邪やインフルエンザなどのウイルスに対する免疫力をつけるためには、体調管理が重要です。

メカニズムが完全に解明されているわけではありませんが、バランスのとれた食事や運動、睡眠、ストレスなどが免疫力に影響を与えていると言われています。

自分が感染してしまうと周りの人にもうつす危険性があるため、自身の体調を管理・把握し、感染症対策を講じておく必要があるのです。

個人に心がけてもらいたい体調管理のポイント

「体調管理」と言っても、企業か従業員かによって取るべき行動が異なります。

まずは、従業員・個人の方が心がけたいポイントを紹介します。

【個人向け】①規則正しい生活

体調管理を行なっていく上で、規則正しい生活を送ることが大切です。

人の体温や血圧、脈拍、ホルモンなどは、睡眠と目覚めのサイクルと密接に関わっていると言われており、不規則な生活を送っていると集中力や免疫力の低下に繋がる可能性があります。

ただ、近年は在宅ワークへの移行など、働く環境の変化によって生活リズムが変わり、体調を崩してしまう人もいます。

働き方が変わったとしても規則正しい生活サイクルを意識し、心と身体の調子を整えていきましょう。

【個人向け】②バランスの取れた食事

厚生労働省の「食事バランスガイド」では、朝・昼・晩の1日3回の食事で自身の健康を維持するために欠かせない栄養素を摂ることが推奨されています。


タンパク質や炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素を摂るために、下記にまとめた食べ物をバランス良くとりましょう。


  • 主食:食パン、白米、うどんなど
  • 副菜:サラダ、煮物、酢の物、味噌汁など
  • 主菜:目玉焼き、冷奴、焼き魚、ハンバーグなど
  • 乳製品:牛乳、チーズなど
  • 果物:りんご、みかんなど

このほか、水やお茶などの水分を十分量をとることも、体調管理に欠かせないポイントです。

【個人向け】③適度な運動

運動といっても体を激しく動かす必要はなく、立って歩くだけでも十分な運動となります。

在宅ワークで出歩く機会が減った方もいるかもしれませんが、仕事の合間に少し歩いたり、立ったまま仕事をしたりするだけでも筋肉に負荷をかけられると言われています。

厚生労働省の「健康日本21(身体活動・運動)」でも「1日1万歩以上の歩行」や「息が少しはずむ程度に30分以上の運動を週2回以上」などを推奨しています。

運動が身体の健康だけでなくメンタルヘルスにも好影響を及ぼすと考えられているため、無理をせず少しずつ身体を動かす習慣をつけていきましょう。

【個人向け】④心を整える

体調管理では身体の調子に目が向きがちですが、心のケアも重要です。
近年は働き方や生活様式が大きく変わってきたために、人と話す機会が減ったり、SNSなどからネガティブな情報に触れる機会が増えてしまったりと、心のバランスを崩す要因が多くなりました。

心を整えるためにも、先述した“規則正しい生活”や“適度な運動”を習慣化することが大切です。

また、趣味を楽しんだり休日はしっかりと休んだりと、自分のやりたいことや心が落ち着くことに時間を使うことも、心のケアに一役買うでしょう。

【個人向け】⑤無理をしない

社会人の中には、少し体調を崩した程度では会社を休まない方もいるでしょう。しかし、体調管理の観点からすれば無理は禁物です。

身体のどこかに痛みや違和感があったり、不安な気持ちが続いて気分が悪くなったりした時は、思い切って休養を取ることをおすすめします。

身体的な不調は自覚症状があり対応しやすい一方で、メンタルの不調はなかなか気づきにくいものです。

仕事やプライベートを充実したものにするためにも、心と身体の調子を整えることを意識していきましょう。

【個人向け】⑥感染症対策を心がける

どれだけ気をつけていても、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスに感染してしまう可能性があります。

過剰に心配する必要はありませんが、自身の体調管理を行なっていくためにも感染症対策を心がけましょう。


感染症対策として、以下にまとめた行動を心がけてください。

  • 三密(密閉・密集・密接)を避ける
  • 手洗い、手指の消毒
  • 咳エチケット
  • マスクの着用

このほか、コロナ禍では毎朝の体温測定や健康チェックも欠かせません。周りの人にうつしてしまう可能性があるので、発熱や風の症状がある場合は無理をせず休みましょう。

企業が押さえるべき体調管理のポイント

続いて、企業が従業員の体調管理を行う上で意識すべきポイントを紹介します。

【企業向け】①社員の健康状態に気を配る

企業の中には健康チェックシートなどを活用し、体調や体温を確認しているところもあるでしょう。企業には従業員の安全や健康に配慮する「安全配慮義務」があり、従業員の健康状態を管理することはリスクマネジメントの一つと言えます。

しかし、従業員の人数が多くなるほどにチェックにかかるコストが大きくなるほか、従業員の報告漏れや記載ミスといったリスクも考えられます。


そこで、従業員が手軽に報告でき、企業も容易に管理できるアプリの活用を検討してみてください。

「みんなの体調ノート」をはじめ、いくつかの企業では体調を管理できるサービスを展開しています。必要な機能や料金プランなどを比較し、自社に合ったサービスを活用してみましょう。

【企業向け】②体調の優れない社員は休ませる

経営活動が止まってしまうリスクを回避するためにも、体調の優れない従業員がいた場合は無理をさせないことが肝心です。

無理をして出社しても高いパフォーマンスは期待できないほか、風邪や感染症を周りにうつしてしまう可能性もあります。また、従業員の新型コロナ感染が発覚した場合、企業は休業することも検討しなければなりません。

体調の優れない社員がいた場合は、たとえ当日であっても休ませてあげることが従業員と企業にとって大切なことなのです。

【企業向け】③心身の健康をサポートする体制を整える

従業員が健やかな状態で業務に臨めるよう、定期健康診断やメンタルヘルスチェックなど、心身のサポートを行う体制も整えることが望ましいです。

これらは従業員の健康状態の維持・改善に役立つほか、就労環境における満足度向上にも繋がる可能性があります。


社員の健康を支援する福利厚生の例を以下の表にまとめました。

近年は、従業員の健康管理も経営の課題とした「健康経営」という経営手法が、多くの企業からの注目を集めています。

すぐに取り掛かることが難しい場合は、まずは従業員の体調管理を行うことから始めてみてはいかがでしょう。

体調管理は個人と企業の双方で意識しよう

人が健やかに生活を営んでいく中で、体調管理はベースとなるものです。

企業は従業員の体調を管理・改善させる体制が求められていますが、従業員も仕事の生産性やプライベートの満足度を高めるために、日々の生活で留意すべきポイントがあります。

ぜひこの記事で紹介した体調管理の方法を参考に、暮らし方や企業のあり方を見つめ直してみてください。

また、「みんなの体調ノート」は、従業員の体調管理を手軽に行えるサービスです。従業員の報告から、管理者のチェックや対応、情報の記録までを手軽に行えます。

コロナ禍だけでなく、企業を支える従業員たちの健康をサポートするためにも、健康管理サービスの活用を検討してみてください。